現在の状況下における絶対的な現場数の少なさはさておき、MA3も出回るようになってきましたが、今回はShow File についてお伝えしたいと思います。
Show Fileに関する動画も作ってみたのですが、ここではそのShow File Nameの注意点や、保存タイミングについて記載します。
拡張子は変更してはいけない。
MA3のShow Fileの拡張子は.show
MA2は.show.gz です。
この拡張子を変更することは厳禁なのは、みなさんご存知かと思います。
.jpeg、.pdfでもそうですね。ファイルの構造を司ることなので、変更すると元のアプリで読み込めなくなってしまいます。
また、私個人としては名前の中にスペースを入れるのも避けます。
分けたい時はアンダーバー [ _ ] を使用します。
Show FileとPatch File
ツアーに出る前の準備段階では、LDやプログラマーが使用しているShow File とは別に、パッチデータのみのPatch Fileを作成します。
これはシステムテスト用です。
現場でShow Fileを受け取ることもありますし、倉庫での準備中にメールで送ってもらうこともあります。
ただ、プログラミング作業とは別に、独立したPatch Fileを持っておくことで、Show File に何らかの問題がある場合でも、検知できることがわかりますね。
Show Fileの保存タイミング
プログラミング中であれば、頻繁に保存していくのはあたり前ですが、ツアーが稼働してからはどうでしょうか。
基本的には4回の保存タイミングがあると思います。
1、仕込み完了後にその会場場所の名前で保存。
会場名_loadin とかで保存します。
2、ムービングのフォーカス後に保存。
会場名_focus
3、リハ後、開場前に保存。
会場名_dooropen
4、公演後に保存。
会場名_show
次の会場でロードするのは、前会場の_showでもいいですし、その会場の条件に有利な公演まで遡ることも可能です。
また、会場名ではなく日付にするなど様々ですが、保存のタイミング的には大きく変わらないかと思います。
つまりは、むやみやたらに保存回数を増やすのではなく、しっかりオーガナイズする、と言うことです。
FOHマネージメントテックであれば、LDにどこの公演データをロードしておいて欲しいかを聞いておくコミュニケーションも、大変重要です。
Show Fileの名前に異変を感じたら。
時に、Show Fileの名前に不明な文字が現れることがあります。
例えば実際にあったのは、ACT LightingからダウンロードしたMA3のShow Fileに、暗号のような文字が出ている時。
以下は実際のShow Fileで、そのままサイトからダウンロードした時です。
名前の「_AI0iDi0(3) 」が怪しくないですか?
このShow FileをそのままMA3で読ませても、何も入っていない、まっさらなファイルでした。
「うーん、おかしい。」と思い、
Macで直接ダウンロード、
Windowsで直接ダウンロード、
両パターン行ってもこの文字は出てきますし、以前空っぽのデータでした。
しかし、この「_AI0iDi0 」を削除し、「Class_Showfile_v1.2_rev1.2.show」で読み込ませたら、しっかりShowデータが出てきました。
このように、現場でもメールで送られてきたShow Fileに疑いのある文字があれば、プログラマーに問い合わせるなどの相互確認が必要かと思います。
プログラミングに関することになると、マクロやエフェクトなど、どうしても「派手なこと。」に目がいきがちです。
しかしながら、細かく、地味なこと。
特にこれは「公演データ」ですから、しっかりと把握する必要がありますね。