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ツアーでのコンソール管理

昨年行われた野外スタジアム、屋内アリーナの混成スケジュールによるツアーでは、grandMA3を持ち回り、私はFOH Techとして、全てのシステム、灯体チェック、コンソール周りのケアを行なっていました。

そのツアーにおけるLDの意向で、ソフトウェアはまだMode2でしたが、色々学ぶことがありましたし、特にFOH Techとして気を使った、コンソールの「ハードウェアのケア」について少しご紹介します。

 

ハードウェアのケア?


データ管理の部分、いわば「ソフトウェアのケア」の一部については、以前、「Show File Name」の記事でも少し記載させていただきました。

リンク:Show File Name

ただ、ソフトウェアだけでなく、コンソールの状態を綺麗に保つ、細かな管理も必要です。
そのことをここではハードウェアとしています。

プログラミング技術だけでなく、そういったことも大変重要だと考えます。
では、そのためにどんな道具を持っていくのか。

 

ワークボックス


アメリカでは、会社に属していても工具やハーネスは基本全て自分で揃えます。よく外タレツアーで、自分のワークボックスを持ってきているクルーを見かけるのではないでしょうか。

私も持っています。

(以下私のワークボックス)

 
なんだかんだ、このワークボックスももういっぱいで、追加でペリカンボックスを持って行ってますから、個人が持つ道具の数としては、日本に比べれば随分多いと思います。

(ペリカンボックス)

皆さんもそれぞれ愛用の道具があると思いますし、ましてや私の場合、アメリカに住んでいるので揃えるものもこちらのものになります。
日本でも同じ用途のものは十分揃いますし、以下参考程度にご紹介です。

 

必須クリーニングキット


この記事の元になるツアーは2ヶ月間だけでしたが、全台数合わせて約960台のムービングライトに加え、野外と屋内の混成日程です。

中にはMLBのスタジアムを利用するので、ダイヤモンドの砂をはじめ、かなり”ダスティー”な状況が予想されました。

まずFOH Techとして重要だったのが、以下クリーニングキットです。

 
1、Canless Air X3 Hurricane

ハンディータイプのエアダスターです。
「カンレス」というのは、スプレー缶を使用せず、充電式ということ。とっても経済的です。
ツアーが進むにつれ、仕込み日にコンソールを開けたら、まずこれでホコリを払います。

 
2、ハケ/ブラシ

写真は私の持ってる中で一番細いタイプ。
このほか幅広のものまで、4種類くらい持ってます。主にフェーダー用ですね。

LDにも自分で掃除できるよう、貸しておきます。
「これよかったら使ってください」という感じで。

私が持っているのは、本来ペイント用ですが、アメリカのホームセンターで見つけました。丈夫ですし、ちょうどいいです。

 
3、Windex Electrics Wipes

モニターをはじめ、電子機器に対応したウェットティッシュです。
Windexのスプレーは後ほど紹介しますが、アメリカでよく使うオールラウンドなクリーナーです。
ただ、そのままコンソールには吹きかけることができないので、電子機器用のウェットティッシュ版を用意しました。

野外スタジアムでの公演後、翌日の仕込み日でコンソールを開けた時など、汚れが激しい時は、エアダスターの後に、こまめに拭き取ります。

 
4、Anti-Static Electronic Equipment Cleaner

これもディスプレイなどにそのままスプレーしても大丈夫な、クリーナーです。
Anti-Staticは「静電気防止」という意味です。タッチスクリーンにも使えます。

これを吹きかけた後は、目の細かいペーパーで拭き取ります。

今日の機器では、モニターを使用するのはコンソールだけではありません。
PRGのGround Control SystemやRoboSpotのベースステーションでもモニターを使用します。

長いツアーでは、ウェットティッシュタイプだけでなく、スプレータイプも必須です。

 
5、Fiber Cleaner

FOHエンジニアに限らず、これもツアーには必須です。

FOHまでのスネークでファイバーケーブルを使用するのはすでにベーシックとなってきました。
特に3〜4ヶ月のツアーであれば、ファイバースネークを綺麗に保たないと、必ずガタがきます。

使い方は、ファイバーの蓋を開け、クリーナーの先端を「カチッ」というまで差し込みます。
こすったりはしません。これを数回だけカチカチ差し込むだけ。
ツアー前に倉庫出庫前にもやります。大切な作業です。

コンソールには直接関係ないですが、システムエンジニアとしても必須です。

 
6、Contact Cleaner

これは一般的なコネクターなどに使用します。
先に述べたモニターや繊細なファイバーには、専用のものを使用します。

なのでこれはそのほか電源ケーブルなどの一般的な接続系に使用します。

 
7、Windex

これが先ほどのウェットティッシュ版のオリジナル。
特に電子機器に対応ということではなく、本当にオールラウンド。

ムービングライトのレンズも磨けます。

主に、カバーや機材ボディなどですね。

以上が私の持っていくクリーンキットです。クリーナーだけでも、これだけの種類を持っていきます。
仕込みが上がり、本番日にLDへ「どうぞ」とコンソールを渡す時に、どんな現場でも綺麗にしてあげておきたいと、私は考えます。

もちろんLDのためでもありますが、その根幹は、つまらないトラブルで本番に支障を出したくない、ということです。

つまり、本番を守るため。

 

卓のトランスポート


grand MA3がツアーで稼働しはじめた後、様々なバグがありました。
これは、しょうがないことです。ソフトウェアの熟成が必要なだけです。

現バージョンではだいぶ改善されていると思いますが、ツアー中に、会社からの通知で「運搬する時は、トランスポート時も含め、できる限り車輪を下にしろ」と言われました。

 
(以下積み込み写真)

ヒラでトラックに積むのではなく、そのまま車輪が下で、コンソール後面が下になるようにです。不要な衝撃を避けるためでもあると思います。

また、よく起きたのがレターボックスがうまく表示されない症状。これはリセットすれば直りましたが、症状レベルによってはデータを保存し、ファクトリーリセットが必要でしょう。

ファクトリーリセット用のUSBも持ち回っていました。

トラックに関していえば、最低でもテストコンソールとメインコンソールは、積み込むトラックを分けます。
万が一トラックが遅れた場合などに備えてです。

テストコンソール、メインコンソール、バックアップコンソールで、全て分ける場合もありますが、そこはどうリスクをとるのか、クルーチーフの意向も大きくなってきます。

 

grand MA3の手元灯


これは、私がMA3で嫌いな部分です。(笑)

MA2の時は、グースネックの4ピンのコネクター部分がL字になってますが、なぜかMA3では卓側の4ピンコネクターが、MA2と比べて逆さ向きで、グースネックもL字ではありません。そのため「ぐいっ」っとLEDを持ってこないとフェーダーを照らせません。

ツアーでこれを何度も繰り返すと、案の定、4ピンコネクターが本番中に接触不良を起こし、フリッカーしました、、、。

MA2のL字型のグースネックを使用したいけど、ピンが逆さなので、転用もできません。

なぜこのデザインにしたかはわかりません。
皆さんも MA3の手元灯は優しく曲げてください。

 

FOH Tech以前に


今回は、ハードウェアのケアの一部について紹介してきましたが、

クリーニングキットなどは、「技術」というよりかは「その人が現場をどう考えているか」という、もっと根幹な部分でもあるようも思います。

自分のお金を出して揃えるものですし、人によっては「倉庫がやればいい」「会社がやればいい」と言いだす人もいるでしょう。

また、「本番は自分がオペするわけじゃないし、LDが自分でやればいい」と考える人もいるはずです。

ただ、同じツアーに従事している以上、公演のクオリティを守る上で、そのポジションは関係ないのではないでしょうか。

日本でお話した方で「外タレツアーって、どれもテキトーでしょ?」っと豪語される方も、残念ながら過去にはいらっしゃいました。

様々な要因はありますが、高度な技術を使用したツアーになればなるほど、マーキングの1つ1つなど、日本人の私がみてもビックリするような繊細なケアを行なっていることも多々あります。

ポジション、年功序列、所属などの、つまらない業界のヒエラルキーにとらわれるのではなく、現場に出る以上、今後もしっかりした仕事をできるように頑張ろうと思います。


写真Fiber Cleaner,Windex Electric Wipes / Amazon.com
その他写真&文 / Yoshi

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